@大阪なんば 精華小劇場(2010/8/27-29 4ステージ)
http://www.seikatheatre.net/
全自由 前売・予約2500円 当日2800円 中高生券1500円
3公演通し券5000円 通し券はビデオ上映会は含まず。第一夜のみ
作・演出:大竹野正典 舞台監督:谷本誠 音響:大西博樹 照明:林鈴美
宣伝美術:高岡孝充 制作:後藤小寿枝、塚本修
精華演劇祭2010 SPRING/SUMMER参加
主催:精華小劇場活用実行委員会、精華演劇祭実行委員会、大阪市
くじら企画そして犬の事ム所の大竹野正典の突然の死を知り、いささか茫然とさせられたままで思わず日記に追悼文*1を書きなぐったのが昨年の7月のことだった。思えば早いものであれから1年以上の月日がたったわけだが、今回精華小劇場で上演された「サラサーテの盤」は連続して上演される追悼三夜連続公演の最初を飾る演目である。
ところがこの週末は個人的な要件でどうしても帰省をせざるをえず、本番は見ることができない。そういうなかで大竹野の追悼公演にはいささかの思い入れもあってどうしても見たかったのを劇団の好意により特別にゲネプロを見せてもらうことができた。通常なら稽古の一環であるゲネプロを見ての感想を書くことはフェアではないため、したくはないところではあるが、今回は特別に書き留めておきたいと思い筆をとることにした。
「サラサーテの盤」は犬の事ム所時代に今は亡き扇町ミュージアムスクエアで初演。その後、くじら企画として再演を行っている。その表題の通りに内田百聞の短編小説「サラサーテの盤」が原作だが、実はそれをそのまま舞台化したものというわけではなくて、「サラサーテの盤」を核に内田のいくつかの小説・随筆からの抜粋をコラージュして再構成したような内容となっている。