KUNIO14『水の駅』@森下スタジオ
太田省吾の伝説的沈黙劇がいま蘇る─────────
舞台には把手の壊れた水道管。
細く流れつづけている水。
そこを訪れ、やがてどこへともなく去っていく人々。
1981年、劇団転形劇場での初演以来、
国内外で高い評価を得て、上演が重ねられてきた「沈黙劇」の傑作を
2012年京都で上演されたKUNIO10『更地』に続き
二度目の太田省吾作品演出となる杉原邦生が、
“わたしたちの居場所の物語”
として現代〈いま〉へ、あらたに立ち上げます。
今回、僕の恩師である太田省吾氏の代表作『水の駅』を、自分のカンパニー “KUNIO” で上演しようと思いました。太田さんの作品を演出するのは、2012年 KUNIO10『更地』以来、二度目です。その『更地』に続いて今回の『水の駅』も、僕の演出家人生にとってとても大切なタイミングで上演することになりそうです。
『水の駅』は沈黙劇です。出演者は劇中、言葉を発することがありません。だからこそ、普段何気なく発している〈言葉〉のその手前にある〈頭〉と〈胸〉の存在に気付かされます。僕がいま何気なくやってしまっているかもしれない〈演劇〉という行為の手前にあるものを、確かめたいと思っています。
杉原邦生
上演時間:1時間50分を予定[休憩無し]
前売券は全ステージ完売いたしました。当日券の販売についてはこちらをご覧ください。
作:
太田省吾演出・美術:
杉原邦生
出演:本多麻紀
箱田暁史
田中佑弥
緑川史絵
亀島一徳
御厨亮
熊川ふみ
川口えりな
和田華子
菊池真琴
田村興一郎
木之瀬雅貴
毛利悟巳
長南洸生
キヨスヨネスク
緒方壮哉
三方美由起
井上向日葵
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岩下徹
振付:田村興一郎
音楽:Taichi Master
舞台監督:大鹿展明
照明:魚森理恵
音響:星野大輔
照明操作:加藤泉
演出助手:鈴木美波
演出部:岩澤哲野
文芸:稲垣貴俊
宣伝写真:堀川高志[kutowans studio]
宣伝衣裳:藤谷香子[FAIFAI]
舞台写真撮影:bozzo
記録撮影:須藤崇規
制作:加藤仲葉
プロデューサー:小林みほ
協力:太田美津子, 山田せつ子, 志賀玲子イトーカンパニー, 木ノ下歌舞伎, CLEO, kehaiworks, サウンドウィーズ, SPAC-静岡県舞台芸術センター, 青年団, DANCE PJ REVO, つくにうらら, てがみ座, 中野成樹+フランケンズ, PAPALUWA, 範宙遊泳, ままごと, リコモーション, libido:, レトル, ロロ, 悪い芝居
京都造形大学で太田省吾演出作品の演出助手を務めた太田の最後の弟子ともいえる杉原邦生による師へのオマージュともいうべき「水の駅」上演である。太田省吾による演出版も以前に観劇したことがあるが、作品のエッセンスは汲みながらも廃墟にゴミが山のように積みかさなった舞台美術やサティがいろんな曲想に編曲されながら繰り返された音楽などポップな風味が杉原らしさに溢れた作品にもなっていた。