岸田劉生展@名古屋市美術館
岸田劉生の一群の「麗子像」がなぜあんなに不機嫌な顔をしているのか?そういう風にデフォルメして描いたからだと思ってきたのだが、同じ時期に描いた「村娘」の絵がもっと可愛らしく愛嬌があるように描かれていること。自画像を含む他の肖像画が予想以上にリアルなのを考えると麗子は無理やり絵のモデルにされ動かないでじっとしていろと言われて嫌だったため、実際にも不機嫌な顔をしてたんじゃないかと思えてきた。あの顔は妻に取っ捕まって無理やり抱かれた時の我が家の猫(ピノコ)の顔とそっくりの表情をしている(笑)。
まあ、美術史的には東洋的な美術の影響によるアルカイックスマイルがどうとかの解釈が正統なのだろうが。