下北沢通信

中西理の下北沢通信

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おジャ魔女どれみ20周年記念作品『魔女見習いをさがして』@TOHOシネマズ府中

おジャ魔女どれみ20周年記念作品『魔女見習いをさがして』@TOHOシネマズ府中

遅ればせながらやっと見ることができた。私は老人で全然世代じゃなく、百田夏菜子がレイカ役の声優を演じていたから見に行ったようなものなのだが、オタクの聖地巡りの話でもあり、アニメファン同士が盛り上がる気持ちも分かるから、そういうところからも共感できるところはあった。
百田夏菜子には正直言えば声の仕事だけではなく、俳優としての仕事をしてほしいとは思っているが、これまで手掛けてきた声優仕事と今回の演技、そして最近のラジオドラマを見ていくと声優としての資質があることは確かだと思う。もちろん、本職の声優のように自在に声を変えることはできないけれど、声に特徴があって瞬類間的に夏菜子だと分かるのにキャラ設定が変われば幼児から老女まで演じ分けができるからだ。ここまで書いてきて初めて考え付いたが、何人もの人物を演じ分けるひとり芝居は向いているのではないだろうか。いままでは本広克行平田オリザ、,鈴木聡と大御所との仕事が多かったが、若い作家・演出家と組んだ方が刺激的な作品ができそうだから、根本宗子作・演出のひとり芝居はどうだろうか。感染対策をとった上でのひとり芝居なら何とかできそうだが、大会場での有観客ライブは厳しいというような状況が続くようなら検討の余地はありそうだけれど。とはいえ、現実には夏菜子のスケジュールも劇場も今からじゃ押さえられないのは知っているが。PARCO劇場なら「LOVE LETTERS]」の次のキャストに百田夏菜子を入れることは今からでもできそうだ。


おジャ魔女どれみ20周年記念作品「魔女見習いをさがして」Final予告