ももクロ×オーケストラ 「幕が上がる」「猛烈宇宙交響楽第七楽章」
映画「幕が上がる」より(「青春賦」ほか)(2019年11月1日「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2019」より)|YWS
猛烈宇宙交響曲第七楽章「無限の愛」(2019年11月1日「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2019」より)|YWS
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一昨年11月の公演を会場で生観劇した。映画「幕が上がる」の劇伴音楽を構成したコンサート部分が秀逸。ももクロとフルオーケストラとの共演はこれまでも数回あったが、こういう舞台を実際に見ると彼女らが特別な存在だというのがはっきりと分かる。声楽家のような圧倒的な声量はないかもしれないが、ここで披露された「青春賦」にも百田夏菜子による吉川先生への出さなかった手紙の朗読部分を含め、きめこまかな表現のひだというのが感じられるからだ。ももクロの声についてヒャダインが百田夏菜子の声について、ポジションが高めの地声と歌声のミックスのような不思議な歌声と表現しているが、この「青春賦」などを聴くとそれぞれ声質の成分は違うものの、地声と歌声のあわいの部分で表現しているということが明確に分かる。正直言って緊張もあってかこの時はまだ少し不安定さが感じられたが、ももいろ歌合戦での歌唱を見ていると最近は安定感も格段に向上しているのも分かる。そういう意味ではただ歌がうまいという人よりもももクロの歌はその時その時のドキュメントの記録なんだと思う。
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