下北沢通信

中西理の下北沢通信

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ダムタイプ新作パフォーマンス《2020》@吉祥寺アップリンク

ダムタイプ新作パフォーマンス《2020》@吉祥寺アップリンク

 ダムタイプ「2020」、京都で一度映像を見ているし、配信映像も見たから見に行くかどうか迷ったが、吉祥寺アップリンクでの上映見に行ってよかった。音場空間のなかでまさに体験するダンス×映像×音楽に圧倒された。配信もあるようだが、まだ見てない人は絶対映画館で見るべきだ。
 音楽でひさしぶりに山中透*1池田亮司が揃い踏み。新世代のアーティストも何人も参加しているが、それでいて「これぞダムタイプ」という作品になっているのが嬉しい。山中透は音楽提供でひさびさに参加したのに留まらず、自ら舞台に立ちターンテーブルのDJプレイも見せた。後期の音楽を手掛けた池田亮司も音楽提供で参加することで、私がダムタイプの最盛期と考える「PH」「S/N」の時代のテイストを感じさせたのも嬉しかった。
 パフォーマーでは懐かしい顔が勢ぞろいしのにた加え、この作品で初めて参加したアオイヤマダもラストのソロダンスの場面で忘れがたい印象を残した。

《2020》は、《pH》(1990初演)をはじめ、《S/N》(1994)*2、《OR》(1997)、《memorandum》(1999)、《Voyage》(2002)など、伝説的な作品の数々により、日本のみならず世界でも評価が高いダムタイプの新作。高谷史郎をはじめ、山中透、池田亮司、古舘健、原摩利彦らのほか、オーディションによって選ばれた10代のダンサー・アオイヤマダも参加している。

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