完全版マハーバーラタ 嵐の章@なかのスペースゼロ
実は勘違いで開演時間を取り違えて、3時間の上演時間のうち2時間半しか見ることができなかった。そういう状態で内容的にどうこう言うのは気が咎めるのだが、結論から言えば私の好みには合致しなかったかもしれない。まず、困ってしまったのは劇中で使用されていた音楽がロック系のものなぢは私にはいつの時代の作品だよ?と思うほど古色蒼然と感じられた。音楽劇的な性格が強いものであるから、そういうところの感覚が合わないと厳しい。
もっともそういう厳しい見方になってしまったのはやはり翻訳の問題が大きいかもしれない。特に「嵐の章」では大部分が戦争の場面を扱っているから、ビジュアル的には似たような場面がすこしづつ変化しながらループしているように見えてしまいそれぞれのシーンで誰が誰と戦っていて、戦況がどうなっているのかの物語上のディティールが判然としないので、どうしても音楽であるとかダンスの細かい振付がどうなっているのかなどに目が向いてしまう。そうするとなぜこの音楽なのかが気になってくる。例えば最後の方で出演者全員が沖縄系の楽曲を合唱するがいくら考えても、古代インドの神話を表現した舞台のラストにこういう曲が相応しいと考えたのかというのかが分からない。
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