下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

「有安杏果 サクライブ 弾き語りツアー2021」追加公演@名古屋ダイヤモンドホール

有安杏果 サクライブ 弾き語りツアー2021」追加公演@名古屋ダイヤモンドホール

simokitazawa.hatenablog.com
仙台公演が素晴らしかったため、どうしてももう一度生で見たくなり、名古屋の追加公演のチケットを確保した。セットリストはおそらく、これまでのツアーでのものに準じたものにはなりそうだが、仙台では作ったばかりでやるかどうか迷ったなどとコメントした新曲「指先の夢」がどのように仕上がったのかに注目したい。凝り性の杏果だから細かなアレンジには無数の変更点がありそうだが、驚くほどの変更がなされた楽曲はあるだろうか?
オリジナル曲のほかに2曲ほどカバー曲があり、これがとてもいいので名古屋で誰のどんな歌を入れてくるのかが楽しみのひとつだ。さて、実際のライブはどうだったのか。弾き語りツアーからけっこう時間が経過していたので、新曲を追加してくるかとも思ったが、曲順には大幅な入れ替えがあったものの、カバー曲の2曲を除けばほぼ同じ曲目。ただ、ライブの細部まで徹底的な作りこみに執念を見せる杏果だけに弾き語りツアーとはいっても「お客さんの前で引いてみました」のようなラフなタッチになるはずはなく、曲順がかなり変わったのは仙台の時には作ったばかりで完成度もまだまだであった「指先の夢」がはじめてのピアノではなくギターを使っての作曲でこういう楽曲を作ってみました。「どうでしょう」という感覚でアンコール後においていたのに対して、今回はコロナ禍の現代の心境を吐露する魂の叫び的な中心曲として置き直して、それに加えて夏を連想する2曲のカバー曲(「夏色」「若者のすべて」)をセトリに加えることで、楽曲の配置を組み替えたのではないかと思わせた。
特に「若者のすべて」は以前スタジオでの弾き語り演奏をYoutubeにアップした楽曲であり、時期としてもそれが今回のような夏の終わりの季節を歌ったものであることから、ライブで披露されるのを密かに期待していた楽曲でもあり、それを生で聴けたのは非常に嬉しかった。ただ、それだけにせっかくじっくりと聴きたい思いがあったのに席の近くにこの歌に合わせてかなり大きな音でクラッピングをする人がいて、何でここでと閉口したものの、声も出せないので思わず悶えそうになってしまったのであった。「夏色」では逆に杏果もそうした盛り上がりを期待してクラッピングを即したので私もノリノリで参加したのだが、どこでクラップするかもコール以上にけっこう難しいなと痛感した。


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日程:2021年9月3日(土)


開場・開演  18:00 / 19:00
会場:名古屋・ダイヤモンドホール

01. 虹む涙
02. Catch up
03. LAST SCENE
04. 夏色(オリジナル:ゆず)
05. 遠吠え
06. 裸
07.愛されたくて
08. Do you know
09. ヒカリの声
10. 指先の夢
11. 色えんぴつ
12. ペダル
13.TRAVEL FANTASISTA
14. サクラトーン
15. ハムスター
16. Runaway
<アンコール>
17. feel a heartbeat
18. 若者のすべて(オリジナル:フジファブリック
19. 心の旋律
20. Another Story

日程:2021年4月3日(土)
開場・開演  16:00 / 17:00
会場:宮城・仙台PIT
01. 愛されたくて
02. Catch up
03. LAST SCENE
04. 遠吠え
05. 福笑い(オリジナル:高橋優)
06. 裸
07. TRAVEL FANTASISTA
08. Do you know
09. Another story
10. キセキ(オリジナル:GreeeN)
11. 色えんぴつ
12. ペダル
13. 心の旋律
14. サクラトーン
15. ハムスター
16. Runaway
<アンコール>
17. feel a heartbeat
18. 虹む涙
19. 指先の夢
20. ヒカリの声