小田尚稔の演劇『レクイヱム』 “Requiem”@SCOOL
小田尚稔の演劇「レクイエム」を観劇。コロナのことをそのまま描くわけではないが、そうした状況の反映からか演劇作品に「生と死」が主題となっているものが増えている気がする。東日本大震災の時のように直接的なものではないが、『レクイエム』もそういう作品の一つだ。
脚本・演出
小田尚稔出演
加賀田玲、河原舞、久世直樹、鈴木睦海、高田隼也、橋本和加子、福島慎太
公演日程
2021年12月22日(WED)-12月26日(SUN) [全9回公演を予定]
12/22 (WED) 19:00-
12/23 (THU) 14:00- /19:00-
12/24 (FRI) 14:00- /19:00-
12/25 (SAT) 14:00- /19:00-
12/26 (SUN) 14:00- /19:00-チケット料金
全席自由席・日時指定
予約2,800円 当日3,400円病気や怪我には気を付けて生活したいです。過去に二週間程度入院したことがあります。そのときは色んな方に心配やご迷惑をお掛けしました。病院は健康な日常生活に支障を抱えている人や生の存続を危ぶまれている人が療養する場所です。その時の印象として、病院での生活はそれまでの日常と切り離された時間のようでもありました。そこで何をしていたかとえば(メインは手術や療養なのですが)、割り振られたベッドのうえでこれまでの越し方などをぼんやりと考えていたようなそんな記憶もあります(と言っても自分の事なので頭に浮かぶ事柄の大半がしょうもないことばかりです)。
人生のどこかで立ち止まって考える、そんな局面があるとするならば、そのときの自分にとって入院生活とはそういう時間だったようにも思います。支障の無い人生、一切立ち止まることが無いような人生は恐らく無いはずです。誰もが病気や老化、そして死を迎えることを抱えて生きます(常にこれらを念頭に置きながら日常生活を送るとノイローゼになると思われますが)。これらの事柄を踏まえて、今回は作品づくりを通して「生」や「死」について考えてみたいと思っております。とはいっても、題材があまりに大きいので散漫に考えたいです。最近読んでいる原民喜(1905-1951)の著作に次のような一節がありました。「死について 死は僕を生長させた」原民喜「鎮魂歌」『原民喜戦後全小説』(講談社文芸文庫、2015年)所収、393頁。
近頃は感染症のことも踏まえて気軽に実家に帰省することも出来なくなってしまいました。下宿でひとり脚本の執筆作業やこれまでの生活を振り返ったりするような日々が、なんだか入院していたあの時間に似ているようなそんな気がしております。感染症の影響で公演を開催することが大変な状況では御座いますが、ご観劇頂けるお客様に楽しんで頂けるよう努めます。※下記のURLより2021年11月1日正午よりご予約を承ります。
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=474f596c93※ 感染症対策の為、ご来場の際はマスクの着用をお願い致します。入場時に手指のアルコール消毒と非接触の検温をさせて頂きます。体調の優れない方、37.5度以上の熱がある方は来場をご遠慮下さい。
※ 不測の事態が発生し公演を中止・延期をする場合は、情報を更新のうえ速やかにその旨アナウンス致します。演出助手:久世直樹、高田隼也、福島慎太
音楽:土屋光
映像:南香好
記録映像撮影:河野恭平
宣伝美術:渡邊まな実
協力:シバイエンジン、バウムアンドクーヘン、バストリオ
企画・制作:小田尚稔
主催:小田尚稔の演劇
助成:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業