小田尚稔の演劇「是でいいのだ」 “Es ist gut”@三鷹SCOOL
東日本大震災からちょうど11年目を迎えるこの日、震災時の東京の出来事を描いた小田尚稔の演劇「是でいいのだ」を三鷹SCOOLで見ることになった。震災劇と「当事者性」の問題について震災10年の昨年書いたこの文章*1で考えることになったのだが、東京で震災を体験した小田尚稔がひとつの解答として導き出したのがこの作品。被災地と東京には距離があるけれども、その距離をもまるごと抱え込んだ作品を創作、それを毎年この時期に上演し続けてきたことには「当事者性」以上の重みがあると思うのだ。
脚本・演出小田尚稔
出演
加賀田玲、木村友里、澤田夕唯、鈴木睦海、橋本清公演日程
2022年3月11日(FRI)-3月13日(SUN) [全4回公演を予定]
3/11 (FRI) 19:00-
3/12 (SAT) 19:00-
3/13 (SUN) 14:00- /19:00-チケット料金
全席自由席・日時指定
予約2,800円 当日3,300円3.11 - 19:00
3.12 - 19:00
3.13 14:00 19:00
上演時間は約2時間20分程度を予定しております(途中5~10分程度の休憩が御座います)。
受付及び開場は各回開演の30分前です。
※ 出演者及び公演日程の変更について
当初出演を予定しておりました久世直樹は都合により出演が出来なくなりました。代わりに橋本清が出演致します。それに伴う公演日程の変更により善長まりもは出演を見合わせることになりました。その他の出演者の変更はございません。チケットのご予約開始につきましても2月14日の正午に変更させて頂きました。ご観劇を検討頂いているお客様には変更事項が発生して申し訳ありません(2022年2月1日)。登場人物のひとりである女は、就職活動の面接の前に立ち寄った新宿のマクドナルドで被災する。電車が動かないので、徒歩で家がある国分寺まで帰宅しようとする。中央線沿いを歩く最中、彼女は当時のさまざまな風景をみて、それらの様子から回想をする。歩き疲れて夜空の星をみながら、震源地からも近い実家に住む両親のことを想う。そのときにみた星空の様子は、カント (Immanuel Kant:1724-1804)『実践理性批判』の「結び」の一節、 「ここに二つの物がある、それは〔略〕感嘆と畏敬の念とをもって我々の心を余すところなく充足する、すなわち私の上なる星をちりばめた空と私のうちなる道徳的法則である」カント『実践理性批判』(岩波書店、波多野精一・宮本和吉・篠田英雄訳、1979年、317頁)とともに語られる。
※ 下記のURLより2022年2月14日正午よりご予約を承ります。
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=0tgm7pli※ 感染症対策の為、ご来場の際はマスクの着用をお願い致します。入場時に手指のアルコール消毒と非接触の検温をさせて頂きます。体調の優れない方、37.5度以上の熱がある方は来場をご遠慮下さい。
※ 不測の事態が発生し公演を中止・延期をする場合は、情報を更新のうえ速やかにその旨アナウンス致します。音楽:原田裕介
音響:福島慎太
記録映像撮影:河野恭平
演出助手:木村友里、福島慎太
協力:久世直樹、シバイエンジン、善長まりも、ブルーノプロデュース、バウムアンドクーヘン、y/n
企画・制作:小田尚稔
主催:小田尚稔の演劇/小田尚稔
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京