下北沢通信

中西理の下北沢通信

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お祭りとDJライブをいかに融合させるのか AMEFURASSHIの新たな挑戦 AMEFURASSHI梅雨祭2023@新宿ReNY

AMEFURASSHI梅雨祭2023@新宿ReNY




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1年ぶりとなる AMEFURASSHI夏のワンマンライブ「梅雨祭2023」。昨年第一回が開催された時に確か愛来が最後のあいさつで「恒例のライブとして今後毎年開催していきたい」と話した。はっきりとそう口に出していったわけではないが、いつかももクロの夏ライブ「桃神祭」のような大規模なものにと意識しての発言だったと思う。そういう意味では和太鼓奏者をゲストに「日本のお祭り」とライブの融合というコンセプトで開催したこのライブが今回はDJであるRAM RIDER*1をゲストに迎え、以前から私が期待していたDJを入れたクラブ的な雰囲気のライブでどのようなものを見せてくれるかにまず期待したい。一方ではグッズとしては「光るうちわ」も用意し、それに合わせたおそらくお祭り感のある新曲の披露も予想されるなかで、「和の要素」とクラブミュージックをどのように融合させるのかというのに注目してみたい。
こんな風に予想してライブに臨んだのだが、実際のライブはそうした事前の想像を軽々と超えていく素晴らしさ。DJ RAM RIDERとの相性も抜群だった。この関係は一過性のものにはしないで、たこ虹と師匠的な存在として付き合い、ツアーも一緒に回り、コロナ禍には彼女たちに牛タンの差し入れまでしてくれたCKJKのような存在になってくれたらなあと思った。
 そしてこのセットでぜひ夏フェスやクラブ系イベントにも突撃してほしい。無国籍アジアンテイストとEDMが融合した新世代のお祭り感に満ちた新曲「ALIVE」には高い戦闘能力を感じた。センセーションを巻き起こす可能性は十分にあると思う。

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 今回のライブの全体構成は1部、2部ともほぼ同じ。冒頭から最初の3曲ほどはRAM RIDERのDJと合わせての楽曲披露。1部は冒頭かましの曲である「Fly Out」でスタート。初期楽曲のロックチューンである「Rain Makers!!」、アルバム「Drop」のリード曲である 「DROP DROP」と続け、ライブ会場をクラブのフロアのような空気感に染め上げた。基本的にダンスミュージックであり、DJとの親和性が高いと思われた「Fly Out」「DROP DROP」だけではなく、愛来のロックボーカルがさく裂し、声出しありの状況では典型的なコール曲でもある「Rain Makers!!」もRAM RIDERによるつなぎが入ってくることで、それほどの違和感がなく、つながっていくというのも新しい発見だった。

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 <Summer Night Party>と題した第2部はともに花火が楽曲中に出てくる3bjunior時代の「夏花火センチメンタル」を「Coffee」収録でライブでは初披露だった「One More Time」と並べ、ここから「グラデーション」「Love is love」「Drama」とつなぐことで4人の成長と元気なだけではない大人の魅力もアピール。本編最後の「Tongue Twister」「メタモルフォーズ」「ALIVE」の3曲では夏のライブにふさわしい圧倒的な盛り上がりを見せてくれた。
 アンコールには「Fly Out」をまず持ってきて「Drop Drop」と楽曲のよさを見せつけ最後は「Staring at You」で締めた。そして、この日はダブルアンコールもあり、ここではもう一度「ALIVE」を見せてくれたが「これぞアメフラ」と感じさせたライブだったのではないか。最後の挨拶ではこれまで悔し涙を見せることが多かった愛来がソールドアウトの喜びを語りながらも高城れにの「上を見るな、前を見ろ」という言葉を引用したのが印象的であった。うっかりもののようなところがあり、メンバーに茶化されることも多い愛来だが、この挨拶は現在のメンバーの気持ちを代弁するようなところがあり、グループ内での立ち位置が彼女が尊敬する百田夏菜子に一歩近づいたかもしれない。
 

AMEFURASSHI<梅雨祭2023>
2023年7月9日(日)
新宿ReNY

第1部<Endless Rain>
01. Fly Out
02. Rain Makers!!
03. DROP DROP
04. 雑踏の中で
05. Lucky Number
06. Blue
07. Blow Your Mind
08. One More Time
09. UNDER THE RAIN
10. MOI
11. 轟音
12. ALIVE
13. Drama
14. Magic of love
15. Love is love
16. Tongue Twister

[アンコール]
17. MICHI
18. DISCO-TRAIN
19. グラデーション

第2部<Summer Night Party>
01. ARTIFICIAL GIRL
02. Sneaker's Delight
03. DISCO-TRAIN
04. MICHI
05. Batabata Morning
06. SENSITIVE
07. Magic of love
08. Blow Your Mind
09. 夏花火センチメンタル
10. One More Time
11.グラデーション
12. Love is love
13. Drama
14. Tongue Twister
15. メタモルフォーズ
16. ALIVE

[アンコール]
17. Fly Out
18. DROP DROP
19. Staring at You

[ダブルアンコール]
20. ALIVE

2023年7月9日(日)

新宿ReNY

<1部>open 13:15 / start 14:00 【THANKYOU!SOLDOUT!】
<2部>open 18:15 / start 19:00 【THANKYOU!SOLDOUT!】

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*1:DJの候補はいろいろあったが、RAM RIDERは実は台湾語、中国語が堪能でマレーシアでのライブ経験もあり、今年は無理でも将来のアジアツアーへの布石と考えもあるかもしれないと思う。