ガラフェス〜グリーンフェスティバル〜@上野恩賜公園野外ステージ(上野水上音楽 野外ステージ)
仮面女子候補生の最後の曲の途中で入場。その次のONE-Xは男性6人のダンス&ボーカルグループで最前列にファンらしき女子が4人、スタンディングで観戦。
開花は女性5人組のアイドルグループだが、こと歌という面では相当な実力派で少し驚かされた。オリジナル曲中心の構成だが、既存曲をアカペラでカバーしてアルバムも出しているようで、この日は絢香の「三日月」をアカペラで歌った。
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その後、東京女子プロレスの試合やアップアップガール(プロレス)のライブを見ながらこういう感じは何か懐かしいと思って考えて分かった。
このゆるい感じや音響などの環境の悪さがアメフラっシも参加していたももクロの大規模ライブの周回ライブに近い雰囲気なのだ。というか、周回ライブにはスタプラのアイドルのほか、もっとメジャーなアイドルも参加していたのだが、プロレス団体が参加しているのでそう感じたのかもしれない。
それではこの日の目的だったアメフラっシはどうだったのか。パフォーマンス自体は音響などがよくない状況で悪くはなかった。ただ、こういう状況での新規の観客の巻き込み方などを見ているとやはりそれができるグループとの間にまだまだ差を感じた。Zepp Hanedaのライブは素晴らしかったのだが、ライブでの経験値はまだまだ必要かもしれない。ファンでない人を巻き込んでいくときのももクロの波及力の凄まじさは挙げるまでもないが、そこまで行かなくても周回ライブで見たあゆみくりかまきの新規の観客も乗せていくステージングは素晴らしくて、彼女らが解散するのは残念なのだが、現在のアメフラっシはコロナ禍という状況の不利はあるにしてもまだまだだなと感じてしまったのも確かなのだ。
パフォーマンスの前にクラップや振付の勘所を教えるのはいいのだけれど今回見ていると例えば「Staring at You」で「三本の指を上げて」とか「皆で星を作る」というのは説明していなくて、そういう細かい部分にはまだまだ工夫の余地もあったのではないか。逆に言えばそんな細かいステージングをどうこうしなくても圧倒的な熱量を見せられるももクロに近づけるような目標を持ってほしい。ここまで厳しいことも書いたが、アメフラっシのパフォーマンスが以前周回ライブで見た時とはまるで別物とも感じたのも確か。もうひとつ言えばこのフェスの性格上なのか、見ていた観客がほとんどアメフラっシ以外のファンというアウェー状態ではなかったことも巻き込みを感じなかった理由のひとつかもしれない。
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こちらは前の週に開催されたライブの映像だが、こういう音響、映像が駆使できるような良好な状況でのライブではアメフラっシは高い実力を発揮できるようになった。Zepp Hanedaのライブでもよかったし、ライブハウスだけではなく、音響のよいホールならば例えば中野サンプラザや極端に言えば横浜アリーナでも動員さえクリアーできれば白熱したライブにできるだけの力を備えつつあると思う。
しかし、野外や自分たちのファンがほとんどいないようなアウエー状況で観客を巻きこんでいくような力はまだないし、野外でのステージングもまだまだだとも感じた。そういう意味ではコロナ禍で厳しいけれど運営にはこういうアイドルフェス的なイベントではなく、対バン形式のライブに参加してほしいと思う。そしてできたら次の目標のひとつにかつてTEAM SHACHIもたこやきレインボーも通ってきた日比谷野音を期待したい気分になった。さらに言えばそれがバンドを背負ってのものになるならさらに最高である*1。
セットリスト
1.グロウアップ・マイ・ハート
2.メタモルフォーズ
3.MICHI
4.Staring at You
*1:その場合、アメフラにはメンバー4人中二人はギターが弾けて弾き語りもできるという武器も生きてくるはずだ