私立恵比寿中学「私立恵比寿中学 大学芸会2021~Reboot~」@東京ガーデンシアター
今年のファミえんはエビ中新メンバーの3人が加わり、9人体制での初めての大型単独ライブとなるはずだったがコロナ禍のため中止になり、「ちゅうおん」も遠征が出来なかったために初めて見ることのできたワンマンライブが「私立恵比寿中学 大学芸会2021~Reboot~」となった。これまでももクロをはじめ、スタプラ関連のライブは小規模会場を除き、一席おきなど入場人数を絞り込んできたが、今回はキャパ8000人の東京ガーデンシアターでほぼ満員(新聞報道では5000人とあったので、間引いていたエリアもあったのかも)の公演となり、オミクロン株の感染の趨勢次第ではあるが、コール禁止以外はほぼ正常な状態に戻りつつある。
実は私はスタプラアイドルの中では私立恵比寿中学とは一番縁遠くて、もちろんフェスや企画ものの公演*1で何度もライブを見たことはあるのだけれど、上記の三大ライブに行くのは初めてだった。ファンクラブには一応、入会していたけれど主たる目的はシアターシュリンプ*2などエビ中関連の演劇公演の優先チケットの申し込みをするためだった。
@JAM EXPOの時は中山莉子が体調不良で欠場していたし、スタダフェスでは柏木ひなたがお休みだったので、9人のエビ中の完全体を見るのはことは今回が初めてだったが、9人が揃ったことで発揮されるパワーは凄かった。
いまさら言うのもなんだが、新メンバー加入で6人体制(5人体制)で完成されていた「ジャンプ」など最近の楽曲が歌えるのかというのは危惧していた時期もあったが、歌割りを急には大幅に動かさないで、ユニゾンとダンスフォーメーションにだけ加わるようにして、6人体制のよさを残しながら、軟着陸を図ろうと試みていた、
そういう中にも声量があり、声を張れる風見和香(ノノカ)を歌の方の柱として育てていこうという運営側の意志が強く感じられ、先輩の歌割りの中にポツンと突然現れて一生懸命声を張り上げて歌っているのを見るとぐっとつかまれるものがある。9人がそれぞれダンスを披露するアップを見せるシーンでは桜木心菜がそのダンスのスキルの高さを爆発させたし、一瞬で空気感を「エビ中色」に変える小久保柚乃(ユノ)の破壊力も凄い。それぞれがまったく違う魅力を持っているのがいいと思う。
一方で、メンバーが大人になったことでパフォーマンスをしにくくなっていた「仮契約のシンデレラ」「頑張ってる途中」などの初期曲は3人*3が加わることで、再生されたような部分があって、結果的にアイドルグループとして中学生という当初のコンセプトが生き返ってきたように思われた。
そして、そういう結果としてこの日のセットリストは新曲旧曲がバランスよく散りばめられたものとなり、しかもバンドも登場したアンコール3曲も合わせると26曲というたっぷり感のあるライブとなった。
「私立恵比寿中学 大学芸会2021 ~Reboot~」2021年12月27日 東京ガーデンシアター セットリスト
01. イヤフォン・ライオット
02. Family Complex
03. ちちんぷい
04. オメカシ・フィーバー
05. SHAKE!SHAKE!
06. 頑張ってる途中
07. サドンデス
08. イエローライト
09. 君のままで
10. フユコイ
11. アンコールの恋
12. EBINOMICS
13. イート・ザ・大目玉
14. HOT UP!!!
15. YELL
16. スーパーヒーロー
17. 星の数え方
18. 仮契約のシンデレラ
19. スターダストライト
20. 感情電車
21. ジャンプ
22. なないろ
<アンコール>
23. シンガロン・シンガソン
24. 自由へ道連れ
25. 響
26. Anytime, Anywhere