下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」(2回目)@こまばアゴラ劇場

笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」(2回目)@こまばアゴラ劇場


 細かい楽屋落ちネタは無数にあるらしい。最後にウルトラマンの最大の敵「ゼットン」を元ネタにした「ゼットソ」というのが登場するのだが、その部分の映像で笑の内閣に常連で第18次笑の内閣「ツレがウヨになりまして。」、第16次笑の内閣「非実在少女のるてちゃん」に出演していた高瀬川すてらが宇宙人役で登場しているが、それは彼女の所属する劇団の劇団名が「劇団ZTON」だからとか(笑)。ゼットンとの戦いは「シン・ウルトラマン」でも重要なモチーフであるため、これが最後に登場することは構想のかなり最初の段階で決まっていたとは思うのだが、これをネタとして成立させるために出演交渉をして、映像の撮影もしていることの労力を考えると笑ってしまうのであるが、ずいぶん、この劇団の舞台を数多く見てきた私でさえ「そんなこと誰が気が付くねん」なのである。さらに言えば私が気が付いていないこうしたネタがこの作品には無数に散りばめられているに違いない。

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作・演出:高間響
今回は大阪万博の話です。こまばアゴラ劇場での公演は2019年以来となります。その際は「東京オリンピック」の話をする予定でしたが、作・演出の高間が鬱になり、新作を書けず、急遽、違う作品を再演し、ご迷惑をおかけしたので、今回は新作を持って行けてとても嬉しいです。
関東の皆はんから見れば、関西なんてみんな一緒に見えるかもしれませんが、うちら京都の人間は、大阪なんて馬鹿にしとりますから、京都から見た大阪のアホさ加減、一緒に笑うてくれたらよろしおす。

2005年、高間響を中心に旗揚げ。昔は、芝居中にプロレスをするプロレス芝居をしていたが、2010年頃から、時事ネタ風刺劇団として時事コメディを始める。
日本全国各地のほか、韓国でも公演を行っている。
ゲンロンが運営している、動画プラットフォーム、「シラス」にて、動画チャンネル「笑の内閣のタカマニズム宣言」を月額定額2200円で配信中。ぜひ定額会員になって頂きたいと思っております。


出演
由良真介、野口萌花(学園座/21世紀のキリン)、白石幸雄、月亭太遊、山中麻里絵、田辺学、ヤマナカサヨコ(プロトテアトル)、杉田一起(mandala)

スタッフ
作・演出:高間響(笑の内閣)
舞台監督:玉井秀和(劇団FAX)
音響:島﨑健史(ドキドキぼーいず)
照明:真田真吉 
映像撮影・配信:竹崎博人(FlatBox)
映像制作 HIROFUMI
フライヤーデザイン・写真:脇田友(スピカ)
運営補助:葛川友理(劇団トム論)
演出助手:大利美桜
広報協力:西端歩・能條あかり
制作協力:谷口静栄・村田瞳子
制作:秋津ねを(ねをぱぁく)

natalie.mu
笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」8月31日までは有料配信あり
gn=shareshirasu.io