下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

燐光群創立40周年記念公演 第2弾「わが友、第五福竜丸」@座・高円寺

燐光群創立40周年記念公演 第2弾「わが友、第五福竜丸」@座・高円寺

1983年に旗揚げした燐光群は、今年創立40周年を迎えました。
創立40周年記念公演第2弾となる新作『わが友、福竜丸』を、11月17日より座・高円寺、続いて、名古屋、焼津、吹田、岡山、高知、和歌山で上演します。

2024年で70年という節目の年になる、「ビキニ事件」。1954年、アメリカの水爆実験により被災したマグロ漁船「第五福竜丸」の存在は、「原爆」投下後の世界、核の問題を、世界じゅうの人々があらためて考える契機になりました。日本で原水爆禁止運動が始まったのは、この事件がきっかけです。

五福竜丸を「わが友」と呼ぶ人々。他の港から出航し同様に被ばくした漁船と乗員。 大平洋の被ばく状況を調査する研究者たち。水爆実験が行われたマーシャル諸島では多くの人が健康被害を受け、ブラボー水爆の作った巨大なクレーターは今も残っています。実験に携わった兵士たちの中にも、被曝した人たちがいます。今も核実験は行われており、世界の軍拡は留まることを知りません。東日本大震災時の原発事故による被害も含めて、放射能汚染の問題は棚上げされ続けています。
『わが友、第五福竜丸』は、「第五福竜丸」事件以後の「核」にまつわる事件を通して、戦争と平和、自然を守り、人間の未来を希求する、芸術性と社会性を両立した演劇作品です。
燐光群が、かつて地雷とその撤去の問題を多彩な視点から描いた『だるまさんがころんだ』に続き、演劇という場で、この混沌とした世界の現実に、向き合います。

CAST
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
円城寺あや 南谷朝子 小山萌子 樋尾麻衣子
三浦知之 武山尚史 彩萌 尾形可耶子
坂下可甫子 遠藤いち花 宅間脩起
徳永達哉 瓜生田凌矢 西村順子

声の出演 = 竹下景子 佐野史郎 中山マリ
映像出演 = Benjamin Beardsley  Leon Ingulsrud 相澤明子

STAFF
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音楽○太田恵資
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○宮本宣子
演出助手○城田美樹
進行助手○中山美里
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
擬闘◯山村秀勝
人形制作○秋葉ヨリエ
舞台収録・写真撮影○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 アットプロダクション オフィスにしむら InnocentSphere
アイ・バーグマン  エンパシィ  株式会社mewgull セゾン文化財

主催 有限会社グッドフェローズ

共催 公益財団法人第五福竜丸平和協会

提携 NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 日本劇作家協会

協賛 日本原水爆被害者団体協議会

後援 杉並区 一般社団法人日本ペンクラブ

助成 文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))独立行政法人日本芸術文化振興会