ロロ新作本公演『ウルトラソウルメイト』@東京芸術劇場 シアターイースト

平成の30年間というかなり長い時間の物語を描く、三浦直之(ロロ)の新作。今年(2026年)はサッカーW杯が開催される年であることが、この物語の主題のひとつであるサッカーが選ばれた理由だと思うが、物語の最初が日本が最初にW杯に出場した1998年でこの年からスタートすることから、この物語に登場する登場人物それぞれの人生を日本サッカーの歴史と重なるように作品が構築されているのが面白い。
そして、私自身今年のW杯を楽しみにしているサッカー好きであり、元名古屋グランパスエイトのサポーターだった時期もあったことも相まって、ストイコビッチと旧ユーゴスラビアを巡るエピソードやこの作品の後半部分を支えるイビチャ・オシムを巡るストーリーには深い共感を抱いた。実はこれまでの三浦の作品や発言からサッカーに関連した印象はほとんどないのだが、それでもそれが付け焼刃のようには感じないのは時代を越えて受け継がれていく、日本サッカーの歴史がこの物語の時間軸とかなり密接に呼応しているからではないだろうか。
そして、
「魂も貸し借りできるんだって」
1998年の6月、小学生のリリイと祝祭は数日間を共に過ごし親友になった。
ある日、二人は事件に巻き込まれ、祝祭はリリイの秘密を知ることになる。
やがて、二人はバラバラの道を歩み始め……
すれ違い続ける二人の数奇な半生を通して描かれる、みえることとみえないことのマジカル平成史。▰▱▰▱▰▱
⚽️脚本・演出
三浦直之(ロロ)⚽️出演
亀島一徳(ロロ)
篠崎大悟(ロロ)
荒木知佳
大場みなみ
門田宗大
新名基浩
野口詩央(劇団かもめんたる)