2020-05-30から1日間の記事一覧
下北沢通信Jamci97年6月号 大人計画「愛の罰」 松尾スズキの「愛の罰」(四月六 日、パナソニックグローブ座)を見 ながら、それとは全く対照的な芝居 のことを考えた。それは平田オリザ 作演出による「ソウル市民」である。 全く共通点のなさそうなこの二本…
下北沢通信Jamci97年4月号 週刊朝日のコラムで80年代以降、 日本文学の中に登場した大きな流れ がある、として小説家の高橋源一郎 がその特色を8つほど挙げている。 1、単純で明澄な文章と静かな雰 囲気。2、洒落たユーモラスな表現 (以下略)。3、意識…
下北沢通信Jamci98年2月号(復刻プロジェクト) 長谷基弘の場合 桃唄309の長谷基弘の作劇の特色は一 場の群像会話劇が多い関係性の演劇に、 時空を自由な転換させながら場面転換 させ、無造作につなぐ手法を持ち込ん だことだろう。それがミニマルな描写 の…
平成の舞台芸術回想録第二部(2) ク・ナウカ(SPAC)「天守物語」 90年代には平田オリザらによる現代口語演劇(関係性の演劇)と並ぶもうひとつの大きな流れがあった。それが「身体性の演劇」で、その代表的な作家と私が考えていたのが当時ク・ナウカを率…
『暗殺幻影七番勝負』 問題編 〈から紅(クリムゾン)〉………… 年齢・性別不詳。暗殺組織〈ミラージュ〉が誇る凄腕の暗殺者。 〈執行人〉(エンフォーサー)………… 変装の達人。500回目の栄誉を得るが、それはまた別の話。 〈戦慄(フィア)〉…………… 誇り高い(と自称す…