下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。

演劇評論

佐々木敦「小さな演劇の大きさについて」

佐々木敦「小さな演劇の大きさについて」 佐々木敦の演劇論集「小さな演劇の大きさについて」を読んだ。演劇論集とは書いたが、演劇についてのまとまった論考というよりはこれまでさまざまな媒体に書いた演劇に関する文章をまとめて一冊にしたものだというこ…

連載)平成の舞台芸術回想録 第二部(1)~(10)が完結

連載)平成の舞台芸術回想録 第二部が完結 「平成の舞台芸術回想録第二部」(1)~(10)がついに完結した。自粛期間が終了したことで、舞台公演も徐々に復活していきそうなので、ここから先(第三部)以降はややペースゆっくり目に行きたいと思うが、第二…

連載)平成の舞台芸術回想録第二部(9)ヨーロッパ企画「サマータイムマシン・ブルース」

平成の舞台芸術回想録第二部(9)ヨーロッパ企画「サマータイムマシン・ブルース」 「サマータイムマシン・ブルース」(2001年初演)は京都に本拠を置く劇団「ヨーロッパ企画」の代表作である。タイムトラベルを題材に、大学の「SF研究会」の学生たちが壊れ…

連載)平成の舞台芸術回想録第二部(5) ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ ―いつもの軽い致命傷の朝」

平成の舞台芸術回想録第二部(5) ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ ―いつもの軽い致命傷の朝」 ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ」(1988年初演)はケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の代表作といっていい作品であろう。劇団健康時代に初演。…

連載)平成の舞台芸術回想録第二部(4) 劇団☆新感線「阿修羅城の瞳」

平成の舞台芸術回想録第二部(4) 劇団☆新感線「阿修羅城の瞳」 あの舞台がスクリーンで蘇る!映画『ゲキ×シネ「阿修羅城の瞳2003」』予告編 人気劇団の劇団☆新感線の演目がここで取り上げられるというのはこれまで取り上げてきた演目の流れから不思議に感…

連載)平成の舞台芸術回想録第二部(3) 大人計画「ファンキー!」

平成の舞台芸術回想録第二部(3) 大人計画「ファンキー!」 この連載では90年代を代表する作家として、平田オリザのことをたびたび取り上げてきたが、実は小劇場といわれていた現代演劇界隈で目立っていた存在は松尾スズキ(大人計画)とケラリーノ・サン…

下北沢通信Jamci97年6月号 大人計画「愛の罰」

下北沢通信Jamci97年6月号 大人計画「愛の罰」 松尾スズキの「愛の罰」(四月六 日、パナソニックグローブ座)を見 ながら、それとは全く対照的な芝居 のことを考えた。それは平田オリザ 作演出による「ソウル市民」である。 全く共通点のなさそうなこの二本…

下北沢通信Jamci97年4月号 弘前劇場とジャブジャブサーキット

下北沢通信Jamci97年4月号 週刊朝日のコラムで80年代以降、 日本文学の中に登場した大きな流れ がある、として小説家の高橋源一郎 がその特色を8つほど挙げている。 1、単純で明澄な文章と静かな雰 囲気。2、洒落たユーモラスな表現 (以下略)。3、意識…

連載)平成の舞台芸術回想録第二部(2) ク・ナウカ(SPAC)「天守物語」

平成の舞台芸術回想録第二部(2) ク・ナウカ(SPAC)「天守物語」 90年代には平田オリザらによる現代口語演劇(関係性の演劇)と並ぶもうひとつの大きな流れがあった。それが「身体性の演劇」で、その代表的な作家と私が考えていたのが当時ク・ナウカを率…

連載)平成の舞台芸術回想録 第二部もうすぐスタート

連載)平成の舞台芸術回想録 第二部もうすぐスタート 「平成の舞台芸術回想録」(1)~(10)が完結した。引き続き「平成の舞台芸術回想録第二部」を連載していきたいと思う。自粛期間が終了したことで、舞台公演も徐々に復活していきそうなので、ここから…

連載)平成の舞台芸術回想録(10) 松田正隆(青年団プロデュース)「月の岬」

連載)平成の舞台芸術回想録(10) 松田正隆(青年団プロデュース)「月の岬」 青年団プロデュース「月の岬」 マレビトの会の松田正隆が1990年代には平田オリザと並ぶ現代口語演劇の旗手で、松田の颯爽たる登場が平田の存在と相俟って、アングラ演劇から野田…

連載)平成の舞台芸術回想録(8) 劇団ホエイ「郷愁の丘ロマントピア」

連載)平成の舞台芸術回想録(8) 劇団ホエイ「郷愁の丘ロマントピア」 山田百次は約10年前に上京。弘前劇場を退団した女優らとともに「劇団野の上」を設立し本格的な劇作を開始した。その活動ぶりが青年団で中心俳優だった河村竜也の目に留まり、彼らは201…

連載)平成の舞台芸術回想録(7) 玉田企画「あの日々の話」

連載)平成の舞台芸術回想録(7) 玉田企画「あの日々の話」 映画『あの日々の話』予告編 玉田企画「あの日々の話」 2010年以降に活躍が目立つポストゼロ年代演劇の代表的作家としてままごとの柴幸男と木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一による作品を取り上げたが、…

連載)平成の舞台芸術回想録(5) 上海太郎舞踏公司「ダーウィンのみた悪夢」

連載)平成の舞台芸術回想録(5) 上海太郎舞踏公司「ダーウィンのみた悪夢」 「ダーウィンをみた悪夢」から「#16 プロローグ 逆転」 日本の現代演劇を最初に見るようになった時にその表現としての刺激的面白さに夢中になった集団がいくつかあった。平田オ…