下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

「エイベのアイドル夏祭り~哲、この部屋。無観客ライブ配信~」(たこやきレインボー、カミングフレーバーなど出演)

「エイベのアイドル夏祭り~哲、この部屋。無観客ライブ配信~」(たこやきレインボー、カミングフレーバーなど出演)

 エイベックス所属のアイドルグループが一堂に会する合同無観客ライブ「エイベのアイドル夏祭り~哲、この部屋。無観客ライブ配信~」が7月4日に開催された。参加したのはスターダストプラネット所属の超ときめき▽宣伝部、たこやきレインボーのほか、発足10周年を迎えた東京女子流。さらにSUPER☆GiRLS、わーすたの新旧グループ。さらにはSKE48内のプロデュースユニット「カミングフレーバー」が顔をそろえた。
 各グループともに予定していた単独ライブやツアーをコロナ禍により軒並み中止としていることもあり、この種のアイドルフェスとしては珍しく、1グループ30分程度としっかりとパフォーマンス時間を確保することで、エイベックスらしく歌とダンスともに実力のあるグループがそろっていることを見せつける結果となったのではないだろうか。

SKE48 カミングフレーバー 君のいない世界 Kimi no inai sekai 191230 Coming flavor

SKE48 カミングフレーバー せ~ので言おうぜ! (2019 LIVE)

 中でもグループとしては1年少しと新参者ながら、AKBグループの一翼を担うSKE48のユニットであるということで、すべてのグループのトリを担うことになったカミングフレーバー(カミフレ)はオリジナル曲はまだ2曲ながらも、SKEの過去曲などを交えて、激しいダンスをみごとにこなして、その重圧を跳ね返し、実質デビューとなった昨年末のAYAKARNIVAL*1同様に事前の予想を超える充実のパフォーマンスを見せ、さらなるオリジナル曲の提供などグループの支援体制次第ではあるが、今後の48グループの活動の台風の目となるような予感を感じさせた。AYAKARNIVALでも感じたが17歳の若さでありながら、センターに相応しい存在感を感じさせる野村実代は目立つし、将来性を感じさせた。

たこやきレインボー / 恋のダンジョンUME

 有料配信となったこのライブを購入した一番の目的はたこやきレインボー(たこ虹)のひさびさのライブを見ることだったが、こちらも期待にたがわぬものであった。
 エイベックスの所属グループはどこも歌唱力とダンススキルの高さが売りとなっている感が強く、レコード会社としてのイメージとも合致していると思われるのだが、その中でもダンスの練られたスキのなさと激しいダンスなのにもかかわらず乱れがほとんどないメンバー全員の歌唱能力の高さをアピールできたのではないかというパフォーマンスだった。セットリスト的には冒頭の「ちちんぷいぷいぷい」で大阪を本拠にしたアイドルグループとしての名刺代わりの1曲を披露したうえで、新曲の「 恋のダンジョンUME」とそのカップリング曲でこの日が初披露となった「プレイバックス」を歌った。さらにたこ虹のメイン作家であるヒャダインの最近の代表作でもある「もっともっともっと話そうよ -Digital Native Generation-」からラスト2曲をいかにもavexらしいダンスミュージック「 めっちゃDISCO」「ナナイロダンス」で締めくくった。
 スタプラ勢では超ときめき宣伝部が新加入の菅田愛貴が参加する前の最後の5人体制でのライブを行った。この日の各グループのセットリストで面白く思ったのは最新楽曲でいかにも今流行しているような音楽性の楽曲を並べていても、こういう節目となりそうなライブでは超ときめき宣伝部の「むてきのうた」や東京女子流の「おんなじキモチ」のようにグループの初期から歌い続けているアンセムのような歌を持っているグループは強いということだ。超ときめき宣伝部の「むてきのうた」などは彼女らがまだメジャーデビューもしていなくて無名だった時代にももクロの外周ライブでよく歌っていた印象があり、現在の世間の状況なども鑑みて思わずぐっときてしまった。
それにもまして驚いたのは超ときめき宣伝部の熱心なファンではないのでスタプラフェスやスタダオーディションなどでもライブは見ているはずにはっきりとは気づかなかったのだが、フロント(ウーマン)的に歌パートを引っ張る坂井仁香、小泉遥香の歌唱力の向上ぶりである。実はこのグループはまだメンバーが幼いころスタダの対戦型イベント「タイナマイト」で完敗して大号泣していた印象が強かった。その後もアイドル的な華やかさは感じはしたものの、歌がうまいという印象はあまりなかったのだ。ただ、この日はコールもかぶることなく、静かに歌を聴けたこともあり、特にTRFの曲を最後に参加者全員で歌ったところではソロを割り振られたのは全グループとも歌唱力に自信を持つメンバーばかりだったのにも関わらず、一歩も引けをとらずにみごとに歌い上げていて、驚かされた。
 タイナマイトやその後継プログラムともいえるライブスタイルダンジョンなどスタダの対戦型プログラムは負けた子がかわいそうだなどとアイドルファンには評判がよくない部分もあるようだが、ライブスタイルダンジョンでやはり完敗したCROWN POPがそれを糧にメンバー全員が歌割をこなせるように実力を上げてきたことややはり敗北に涙したアメフラっシが次の大会ではリベンジを果たすなど負けの悔しさを経験したグループのその後の成長は素晴らしいものがある。それがアイドルの魅力であると思う。

ときめき♡宣伝部 / 「むてきのうた」ときクリvol.4@舞浜アンフィシアター


東京女子流 / おんなじキモチ

www.openrec.tv

「エイベのアイドル夏祭り~哲、この部屋。無観客ライブ配信~」2020年7月4日 セットリスト
超ときめき▽宣伝部
01. ぴょんぴょん
02. GAMUSHARA
03. 恋のシェイプアップ▽
04. 一方通行、恋の罠
05. むてきのうた

わーすた
01. うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
02. サンデー!サンシャイン!
03. いぬねこ。青春真っ盛り
04. グレープフルーツムーン
05. 最上級ぱらどっくす

東京女子流
01. 鼓動の秘密
02. 薔薇の緊縛
03. キミ二ヲクル
04. 光るよ
05. おんなじキモチ

ヤサマオシ
01. LOVEマシーン
02. シャボン玉
03. 恋愛レボリューション21

SUPER☆GiRLS
01. 花道!!ア~ンビシャス
02. MAX!乙女心
03. 明日を信じてみたいって思えるよ
04. ナツカレ★バケーション
05. 夢限大FOREVER

たこやきレインボー

01. ちちんぷいぷいぷい
02. 恋のダンジョンUME
03. プレイバックス
04. もっともっともっと話そうよ -Digital Native Generation-
05. めっちゃDISCO
06. ナナイロダン

カミングフレーバー
01. せ~ので言おうぜ!
02. ホライズン
03. 2人だけのパレード
04. 道は なぜ続くのか?
05. 君のいない世界

DJ KOO with ALL メンバー
01. BOY MEETS GIRL
02. EZ DO DANCE

※文中「▽」はハートマークが正式表記。