下北沢通信

中西理の下北沢通信

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パワハラ問題、谷賢一氏は出来るだけ早くWSで何が起こったか説明すべきではないか?

パワハラ問題、谷賢一氏は出来るだけ早くWSで何が起こったか説明すべきではないか?

日本劇作家協会は公式ホームページに同協会の企画として行われたWS(ワークショップ)で起こったパワハラ事案についての謝罪文を掲載した。ただ、個人の事情に触れたくないためか、その謝罪文はこのパワハラに誰が関与したのかまったく触れておらず、具体的に内容にも触れていないため隔靴掻痒なものになるという不可解なことになっている。
 どうやら、そのWSの講師を務めていたのは谷賢一氏らしいのだが、谷氏はこれまで一切そのことに触れることなく沈黙している。この沈黙は谷氏に留まらず関係する劇団(DULL-COLORED POP、青年団)にも及んでおり、大部分は本人による詳細な説明を待ってのことではないかとも思うが、おそらく2つの内容にはかなり差異があるとは思うのだが、すでにネット上では今回の事案が地点の三浦基氏によるパワハラ案件と同一視されて独り歩きしつつあるという実態も起こりかけている。個人的に知る谷氏の人となりからいえば確信犯である三浦氏とは異なり、「高圧的な態度で接し、受講者の尊厳を傷つける」という劇作家協会側の説明が谷氏のイニシアティブから起こるということが三浦氏の例と異なり想像しにくい。谷氏を庇っているように思われれば本意ではないのだが、ここには何かのボタンの掛け違いのようなことが起こったとしか思えないのだ。もし、何らかの誤解があるなら即座に明らかにすべきだし、逆に行き過ぎた点があったのだとすれば実際に起きたことに即して謝罪があってしかるべきではないか。いずれにせよ、あいまいなまま放置しておくのは演劇界の評判を落とすことになりかねないし、最大の愚策だと思う。
www.jpwa.org
その後、谷賢一氏が公開したパワハラ案件についての事情
simokitazawa.hatenablog.com