下北沢通信

中西理の下北沢通信

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大森望著「50歳からのアイドル入門」を再読

大森望著「50歳からのアイドル入門」を再読


ハロプロ」にハマったSF評論家・翻訳家の大森望さんが書き上げた、実用的アイドル入門書。初版が発行されたのが2016年2月。確かゲンロンのトークショーでそのことを知りすぐ購入して読んだのを記憶している。2016年2月というとももクロがアルバム「アマランサス」「白金の夜明け*1を出した直後。
この後ももクロはDOME TREKと題する4大ドームツアーを開始。この時は札幌ドーム以外の大阪、名古屋、東京(西武ドーム)には出かけたから、かなりのめり込んでいる状態ではあったが、ももクロ以外のアイドルのことはまだあまり知らず、ハロプロの知識もモーニング娘。が所属するアイドルプロジェクトということぐらいの知識しかなかった。
この本の発売から6年が経過して、読み直して改めて感じたのはこの間に当時はももクロ以外にあまり興味のなかった私がスターダスト内のほかのグループのライブにこの本に書かれたハロプロファン同様に足繁く通い始めていることで当時はいまいちピンとは来なかった大森さんの気持ちがかなり分かるようになっていること。
もうひとつは道重さゆみ嗣永桃子鞘師里保らこの本に名前の出ているアイドルのかなりの人がすでに卒業してしまっていることだ。もちろん、この間にスターダストのアイドルにも大きな変動はあり、一番の変化はももクロ有安杏果の卒業。ももクロと出会って以来の唯一無二の推しの離脱に衝撃を受け、打ちのめされたもののなんとかももクロファンは踏みとどまり
さらにグループとして2推しのたこやきレインボー(たこ虹)を応援することに新たな生きがいを見つけたがそのたこ虹が突然解散。コロナ禍で活動が思うままにできない中での解散であったこともあり、こんな思いを二度としたくないとさらにその妹グループのAMEFURASSHIに推しの重点を移しつつある。翻訳家としての大森望さんの仕事はある程度追えているが、アイドルファンとしての動向は追い切れてないからぜひとも続きが読みたいところだ。さらにいえば大森氏を追うように最近ハロプロに傾倒している佐々木敦さんとの対談、あるいは共著を読んでみたい。