青年団リンク キュイ「あなたたちを凍結させるための呪詛」(3回目)@アトリエ春風舎
青年団リンク キュイ「あなたたちを凍結させるための呪詛」を観劇。舞台上の小道具兼舞台美術としていろんな種類の照明をいろんな場所において、暗闇の中に演者を浮かび上がらせるような空間構成が素晴らしい。松森モヘーの作品はこれまで応援しているアイドルグループ「AMEFURASSHI」の愛来が出演していた関係で外部作演出の舞台は見たことがあり(())、それはなかなか面白かったので興味を持っていたのだが、主宰劇団である「中野坂上デーモンズ」の舞台はまだ見たことがなかった。
作:綾門優季
演出:松森モヘー(中野坂上デーモンズ)
2022年2月のある日、仕事帰りの夜の駅で、突然の胸の痛みがわたしを襲う。それから上手く言葉で伝えられない後遺症に苦しめられることになる。職場の人間関係は何ひとつうまくいかず、彼氏との関係にも疑問を覚え始める中、ロシアウクライナ侵攻が開始。頻繁にみるようになった脈絡のない悪夢に日々苛まれながら、わたしはわたしの生活だけが大切で、他の誰にも興味がないことにふと気がつき、悲しくないのに、泣いてしまう。
青年団リンク キュイ
専属の俳優を持たない、プロデュース・ユニットとして活動中。劇作を綾門優季が担当し、外部の演出家とタッグを組みながら創作するスタイルを基本としている。戯曲は「震災、テロ、無差別殺人など、突発的な天災・人災を主なモチーフとすること」を特徴とする。『止まらない子供たちが轢かれてゆく』『不眠普及』でせんだい短編戯曲賞大賞を受賞。『蹂躙を蹂躙』でせんがわ劇場演劇コンクール劇作家賞受賞。
出演
松森モヘー(中野坂上デーモンズ)スタッフ
演出助手:升味加耀(果てとチーク/青年団)
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)、青木望華
舞台美術:松森モヘー(中野坂上デーモンズ)
宣伝美術:間宮きりん
制作:黒澤たける
制作補助:込江芳(青年団)、半澤裕彦(青年団)