悪い芝居「逃避奇行クラブ」@下北沢・本多劇場
悪い芝居「逃避奇行クラブ」を観劇。広義でいえば「愛しのボカン」*1の続編とも言えるような作品といえるかもしれない。本多劇場で前回上演された「愛しのボカン」は岡本太郎の壁画「明日の神話」にインスパイアされたありえたかもしれないもうひとつの「悪い芝居」を考えさせるような舞台で、舞台美術も岡本太郎を髣髴とさせるような前衛美術の要素を強く感じさせるものだったが、今回は一転して色彩感あふれるポップアートのような色合い。
物語世界も現実世界とメタバースの世界を相互往来するような世界観となった。物語の設定自体は「ボカン」としての演劇の新たな可能性を模索した「愛しのボカン」とは異なり、AIとメタバースの普及で演劇、そして劇場が世間の人から顧みられなくなった未来において、演劇をやめたかつての人気作家に新作を依頼し演劇の復活をはかろうとした男の物語としてスタートするが、物語の最後にいたっても「演劇の復活」は物語内で実現することはない。
[作・演出]山崎彬 [出演]東直輝 / 潮みか / 植田順平 / 香月ハル / 中西柚貴 / 畑中華香 / ユガミノーマル / 山崎彬 [ゲスト]池岡亮介 / 今村美歩 / 納谷健 / 齋藤明里 / 瀬安勇志 / 端栞里
スタッフ
音楽 坂本弦
美術 竹内良亮
照明
松本大介(松本デザイン室)
音響
佐藤こうじ(Sugar Sound)
衣裳
植田昇明(kasane)
舞台監督
土居歩
美術助手
佐藤かりん
照明助手
渋谷日和
演出助手
藤嶋恵 川人早貴
特殊小道具
進野大輔
宣伝美術
樋口舞子
宣伝写真
山岸和人
宣伝衣裳
植田昇明(kasane)
宣伝ヘアメイク
鶴永チヒロ
Web
植田順平
制作
阿部りん鈴木ゆか廣江ゆづき谷口くりあたかはしかなこ
主催
悪い芝居
共催
ナッポスユナイテッド
企画・製作
悪い芝居