下北沢通信

中西理の下北沢通信

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2021年のアイドルフェスを振り返る。圧倒的だった「AYAKARNIVAL」「スタプラフェス」 アイドルフェス2021年 ベストアクト(年間回顧)

アイドルフェス2021年 ベストアクト(年間回顧)

ももいろクローバーZのファンになって久しいが、アイドル全般については詳しくはなく、ももクロは基本的にアイドルフェスの類にはほとんど参加しないので、アイドルフェスに参加したこともなく*1それがどういうものかもほとんど分かっていなかった。実は昨年ももクロの後輩グループであるアメフラっシに興味を持ち始めて、アメフラがけっこういろんなアイドルフェスに参加したこともあり、彼女らへの応援とフィールドワークの意味合いもあって積極的に参加してみた。
 とはいえ、昨年のアイドルフェスとしてもっとも注目すべき公演は佐々木彩夏によるアイドルフェスティバル「AYAKARNIVAL2021」であろう。「AYAKARNIVAL」はもともとは結成5年以内のフレッシュなアイドルグループを各アイドル雑誌の担当者に推薦してもらう形で始まったが、3年目を迎えて日本武道館開催となったこともあり、日本武道館でのライブを目指している個人(ならびにグループ)をあーりん自ら交渉して選ぶという形式となった。SKEのグループ内ユニット「カミングフレーバー」WACKからもEMPiREが参加、佐々木は指原莉乃プロデュースの「ゆび祭り」で初めて武道館に立った時の感動を繰り返し強調しており、今回初参加のHKT48≠ME というラインナップは明らかに指原への思いもここには見え隠れするし、それぞれのメンバーもそれを感じ取ったのではないかと思う。これまではあえてスタプラからの招聘はなかったが、この回で初めて超ときめき宣伝部も参加することになり、老舗のアイドルフェスであるTIFや@JAM EXPOに次ぐ第三勢力に育ちつつあるかもしれない。
超ときめき宣伝部はその後、年末のももいろ歌合戦でも単独の歌唱枠を与えられており、今年のブレークアイドルNO.1候補になるつつあり、すでにブレークしてここから卒業した=LOVEを含め、参加アイドルのその後の活躍が旬のアイドルが参加するイベントとのイメージを強め、フェス自体の格を上げるということになっていきそう。



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スタプラアイドルフェスティバル~今宵、2人目のシンデレラが決まる~」@横浜アリーナも素晴らしかった。春先の開催予定がコロナ禍によって大幅に延期されたうえでの開催であったが、観客たちの間にもひさびさのライブ参加という人が多分多くて、待たされたがゆえの至福感に満ちた場内となった。
 このイベントのメインとなったシンデレラにはいぎなり東北産の橘花怜が選ばれた。私は別の人に投票したのでその瞬間は意外という感じはないではなかったが、初代の三田美吹と同様にその後を見ると充当な選出だったといえるだろう。

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 2021年の@JAM EXPO3日目はほぼこの同じ会場で行われるスタプラフェスの前哨戦を思わせる内容だった。この日最大の目玉はももクロメンバーのうちコロナ感染で療養中の百田夏菜子、こちらは末梢性顔面神経麻痺で治療中の佐々木彩夏(あーりん)が復帰しステージ上に顔をそろえ、ひさしぶりに4人のももクロでのパフォーマンスを行ったことだ。
 あーりんはソロコンも横浜アリーナで開催したが、ももクロ全員での横アリはバレンタインイベント*3以来の出来事。アイドルフェスでありながら、「DNA狂詩曲」「MOON PRIDE」と来てからの「クローバーとダイヤモンド」「天国のでたらめ」という選曲であーりん、夏菜子の帰還を祝ったことにも心を揺さぶられた。
 中山莉子が体調不良で欠場。フルメンバーとはいかなかったが、新メンバーをくわえての私立恵比寿中学の新たな船出も感動的なものだった。ファミえんのコロナ禍による中止でこういうことになったが、フルでのお披露目がちゅうおんからになったのはメンバーにとってもファンにとってもかえってよかったのではないか。結果的にはこの日は偶然にもメンバーを入れ替えないももクロ、入学転校を繰り返して新たな魅力を演出していくエビ中とそれぞれのよさがクローズアップされたようなフェスになった。

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 冒頭にも書いたように今年はアイドルフェスとはどんなものなんだろうという興味とそこで頑張っているアメフラっシの応援の意味を込めて「GIG TAKAHASHI2」@STUDIO COASTALTERNATIVE MUSIC EXPRESSvol.3」@山野ホールNEO JAPONISM「NEO KASSEN」@STUDIO COASTMXIDOLFESTIVAL Vol.24@豊洲PIT、「アイドルアラモード Vol.1」@Zepp Yokohama「コトネの日」 @中野サンプラザrock field girls live vol.1@TSUTAYA O-WESTなど数多くのアイドルフェスにも足を運んだ。ここのフェスの感想については個別にレポートなどを詳しく記したものもあるので、それを参照してもらいたいが、同じアイドルというジャンルに分類されていても実はいろいろあるということ、そしてそういう中に時折気になるグループがないではないが、私はやはりアイドルファンというわけではなくて、容姿のいいメンバーをそろえたグループは数多くあるが、たくさんのグループを一度に見てしまうとそういうことで惹かれているわけではないというのもはっきり分かった。
 もうひとつはアメフラっシという日本のアイドルグループのなかではあまり主流ではない歌とダンスによるパフォーマンスの強度に特化したグループを応援しているとほとんどのアイドルオタクはパフォーマンスの強度とかそういうものにはあまり興味がないのかもしれないと思われてきて、アイドルというジャンルの実際の状況がうかがい知られるようになってきた。面白いのはアメフラのパフォーマンスはアイドルオタクよりも他の参加グループのアイドルたちにむしろ反響を与えていたようで、複数のそういう声が漏れ聞こえてくるのを聞いた気がする。今年もアイドルフェスの季節が始まろうとしているが、フェスによる方向性の違いを見据えながら絞り込んでいくことが必要ではと思う。
 

アイドルフェス2021年 ベストアクト
1,佐々木彩夏主催アイドルフェスティバル「AYAKARNIVAL2021」@日本武道館*2

2,スタプラアイドルフェスティバル~今宵、2人目のシンデレラが決まる~」@横浜アリーナ*3
3,「@JAM EXPO 2020-2021」@横浜アリーナ*4
4,「GIG TAKAHASHI2」@STUDIO COAST*5
5,ALTERNATIVE MUSIC EXPRESSvol.3」@山野ホール*6
6,NEO JAPONISM「NEO KASSEN」@STUDIO COAST*7
7,MXIDOLFESTIVAL Vol.24@豊洲PIT*8
8,「アイドルアラモード Vol.1」@Zepp Yokohama *9
9,「コトネの日」 @中野サンプラザ*10
10, rock field girls live vol.1@TSUTAYA O-WEST*11

*1:コロナ禍前にはももクロが大規模ライブに併設して開催していた外周ライブには毎回参加していた。これは無料ライブではあったけれど、スタプラ以外のライブアイドルも参加、アイドルフェス

*2:simokitazawa.hatenablog.com

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