下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

評論

Perfumeとももクロのパフォーマンスについて 配信ライブを中心に(その2)

Perfumeとももクロのパフォーマンスについて 配信ライブを中心に(その2) ももクロは配信ライブの新たな可能性について挑戦的な試みを続けてきた*1が、これまでの試みを踏まえての決定版ともいえるライブ配信が「PLAY!」(2020年11月)だったのではないか…

Perfumeとももクロのパフォーマンスについて 配信ライブを中心に(その1)

Perfumeとももクロのパフォーマンスについて 配信ライブを中心に(その1) 配信で最先端走るPerfumeとももクロ PerfumeとももいろクローバーZ(ももクロ)という2つのガールズユニットが現在いろんな意味で日本のエンターテインメントの最先端を走っている…

後期クイーン論に向けた序章として(番外編3)  エラリー・クイーン「Zの悲劇」(角川文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(番外編3) エラリー・クイーン「Zの悲劇」(角川文庫) クイーンの作品を最初に読んだのが実は「Zの悲劇」だった。というのはマニア傾向のあるミステリファンにはよくありがちなことではあるが、その時点でネタ晴らしの…

後期クイーン論に向けた序章として(番外編2)  エラリー・クイーン「Yの悲劇」(角川文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(番外編2) エラリー・クイーン「Yの悲劇」(角川文庫) 一昔前には意外な犯人のトリックの傑作としてエラリイ・クイーンならびに本格推理小説の代表作品とされていたのが「Yの悲劇」だったといっていいだろう。ただ、精神…

後期クイーン論に向けた序章として(4)  エラリイ・クイーン「九尾の猫」(ハヤカワ・ミステリ文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(4) エラリイ・クイーン「九尾の猫」(ハヤカワ・ミステリ文庫) 次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔〈猫〉事件。すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然としてつかめず…

後期クイーン論に向けた序章として(1)  エラリイ・クイーン「災厄の町」(ハヤカワ・ミステリ文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(1) エラリイ・クイーン「災厄の町」(ハヤカワ・ミステリ文庫) 「災厄の町」はエラリイ・クイーンの後期の代表的作品。ニューヨークの北方に位置する山麓の街であるライツヴィルを舞台とする連作「ライツヴィルもの」…

後期クイーン論に向けた序章として(2)エラリイ・クイーン「フォックス家の殺人」(ハヤカワ・ミステリ文庫)

後期クイーン論に向けた序章として(2) エラリイ・クイーン「フォックス家の殺人」(ハヤカワ・ミステリ文庫) 今でこそ演劇やダンスの批評を中心的なフィールドとしているが、実は大学時代に京大ミステリ研に所属していたこともあり、当初批評的な分析の…

乗越たかお氏の「バレエファンのためのコンテンポラリー・ダンス講座」

舞踊評論家の乗越たかお氏が「バレエチャンネル」というサイトで「バレエファンのためのコンテンポラリー・ダンス講座」*1という連載(毎月10日更新、現在6回目まで)をスタートさせた。最近、見つけて目を通して見たのだが、これがとても面白い。 内容は簡…

ルース・レンデル「聖なる森」@早川書房

ルース・レンデル「聖なる森」@早川書房 風光明媚な英国の田舎町キングズマーカムでは、ロンドンへの交通の便を良くするため、かねてからの懸案だったバイパス道路建設計画が、急ピッチで進められていた。しかし自然を愛する地元住民や環境保護団体が、反対…

連載)平成の舞台芸術回想録(4) ままごと「わが星」

連載)平成の舞台芸術回想録(4) ままごと「わが星」 柴幸男(ままごと)をはじめ、快快(篠田千明)、柿喰う客(中屋敷法仁)、悪い芝居(山崎彬)らポストゼロ年代演劇の作家の台頭により、明らかに新しい傾向が現れるのが2010年以降のことですが、彼ら…

連載)平成の舞台芸術回想録(3) チェルフィッチュ「三月の5日間」

連載)平成の舞台芸術回想録(3) チェルフィッチュ「三月の5日間」 チェルフィッチュ「三月の5日間」 [DVD]発売日: 2017/05/15メディア: DVD三月の5日間作者:岡田 利規発売日: 2005/04/01メディア: 単行本衝撃的な登場 チェルフィッチュ「三月の5日間」…

「平成の舞台芸術回想録」に向けて・再掲)平成の舞台芸術30本   「東京ノート」「三月の5日間」「わが星」……

「平成の舞台芸術回想録」に向けて・再掲)平成の舞台芸術30本 「東京ノート」「三月の5日間」「わが星」…… 東京ノート 新型コロナ感染対策のために都内の演劇公演が次々に中止・延期となっている。このサイトでは観劇してきた公演についての観劇レビューを…

連載)平成の舞台芸術回想録(2) ダムタイプ「S/N」

連載)平成の舞台芸術回想録(2) ダムタイプ「S/N」 「平成の舞台芸術回想録」の第1弾は平田オリザ「東京ノート」を取り上げたが、続く第2弾ではマルチメディアパフォーマンスグループとして、現代のメディアアートの先駆けとなったダムタイプとその代…

円堂都司昭 × 法月綸太郎「ミステリ評論の可能性」@ニコニコ生放送

円堂都司昭 × 法月綸太郎「ミステリ評論の可能性」@ニコニコ生放送 ──メフィスト評論賞創設記念イベント2019 01/24 [Thu] 19:00 ~ 21:30(開場18:00)ゲンロン主催イベント 気がつくのが遅れて、生で参加できなかったトークニコニコ動画で見た。ミステリか…

パフォーマンスとしてのももいろクローバーZ(「アイドル感染拡大」から)

アイドル評論誌「アイドル感染拡大」に掲載した論考「パフォーマンスとしてのももいろクローバーZ」をWeb公開。執筆したのは一昨年に日産スタジアムで開催された「桃神祭」の直後でももクロの祝祭的パフォーマンスについて、現代の演劇やコンテンポラリーダ…

第2部 演劇とももいろクローバーZ(「アイドル感染拡大」から)

「変わりゆくももクロのパフォーマンス」 「5TH DIMENSIONツアー」の衝撃 ももいろクローバーZのパフォーマンスは2013年春の「5TH DIMENSIONツアー」を境に「全力パフォーマンス」を超えた新しい段階に入った。それはさまざまな演劇的な仕掛けを取り入れなが…

論考「パフォーマンスとしてのももいろクローバーZ」

第1部「ダンスとしてのももクロ」ももいろクローバーZ(ももクロ、以下ももクロと省略)は5人の女性によるアイドルグループである。柴咲コウ、北川景子ら有名女優・俳優を多数かかえる大手俳優事務所スターダストプロモーションに所属するタレントの卵たち*…

松田正隆試論

「海と日傘」は岸田戯曲賞を受賞し存在を知らしめる大きなきっかけとなった作品で、故郷である長崎近郊を舞台に、病弱な妻とその夫である売れない小説家の看取る者と逝く者との気持ちを淡々と描き出す松田正隆の代表作である。 1990年代における日本現代演劇…